情報漏えい対策にはログをリアルタイムで確認、保管できるLANSCOPE クラウド版を
さらに中本氏は、情報漏えい対策については同社のLANSCOPE クラウド版の活用で対応できると語った。LANSCOPE クラウド版は、エンドポイントと言われるPC、スマートフォン、タブレット等をクラウドから一元管理できるものだ。従来のエンドポイント管理ツールはオンプレミス環境で利用されていたが、このクラウド版の両方を合わせればハイブリッドワークに対応できる。
実際、情報漏えいが発生するのには理由がある。ひとつ目は誰も見ていない、機密情報に容易にアクセスできる環境の存在だ。人間には悪意が薄くても、手が出しやすいとつい手を出してしまう傾向がある。2つ目は、なんらかのプレッシャーにさらされている場合だ。借金がある、他社から脅迫されているなどが当たる。3つ目は、会社に恨みがあるという場合だ。長時間の残業、待遇への不満などで恨みは育っていく。
こうしたことから発生する情報漏えいを防ぐには、リアルタイムの監視が効果的だ。LANSCOPE クラウド版は、Windows機器を「どの部署の」「誰が」「いつ」「何をしたか」をリアルタイムのログとして取得可能で、パソコン操作の一つひとつを履歴として保管できる。
このような監視がなされていることを理解していれば、自身の業務に関係のない情報に手を出すことの無意味さはわかるはずだ。また不正と判断される操作を検知したら「その操作は社内ルール違反です」といった通知を出せるので、誤った操作による不正防止にも役立つ。
また操作ログを取得できるので、夜遅くに操作ログが発生していれば残業と判断できるし、ログがずっと途切れなければ休憩時間が取れているかといった配慮も行える。こうした従業員の不正監視だけでなく、労働環境への配慮にもなるのだ。言葉ひとつで会社への気持ちも大きく変わる。
サイバー攻撃対策のBlackBerry Protectとの連携も可能だ。BlackBerry Protectが、マルウェアを検知した前後15分で、侵入されたエンドポイント上でどのような操作を行ったかは、LANSCOPE クラウド版で確認ができる。サイバー攻撃への初動対策に活かせるのだ。
最後に中本氏は、ハイブリッドワークは時代の要請であり、こうした業務の環境変化があっても「エンドポイントとクラウド環境のセキュリティを維持することが、企業の生産性とセキュリティのバランスの中で重要です」と改めて語った。あわせて同社では、サイバー攻撃対策として悪意あるファイルの検知に優れたBlackBerry Protectの1ヵ月無料キャンペーンを実施しているので、ぜひ体験して欲しいと述べ講演を終えた。