“イベントは関連づけでパワーの源となる”
実は、ビジネス・イベント処理ソリューションは米国IBMでも導入されている。こちらは、“業務品質の改善”を目的とした活用だ。同社のソフトウェア製品の総数はエディション違いも含めると数百種類にも及ぶ。次々と新製品がリリースされる中で、一部の製品情報では整合性が取れていないというミスが発生していた。
そこで、“製品発表日の14日前の時点で、製品ステータスがファイナルになっていないすべての製品に対してアラートを発生させる”などといったイベント処理を導入。カタログの間違いにつながるような状況を認識して抜け漏れを防ぐことにした。ビジネス・イベント処理の導入によって製品情報を統一できた結果、営業担当者が確認、訂正するといった無駄な作業が削減されたという。
“イベントは、静かにあちこちへと受け渡されている…関連のないコミュニケーションの一部分として。それらは、偉大なパワーの源であり、関連づけがなされたとき、情報の富をもたらす”。横谷氏は、スタンフォード大学のLuckham教授の言葉を紹介。さまざまな場面で適用できるのがビジネス・イベント処理だと締めくくった。