SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

WebSphere Application Server(AD)

IBM WebSphere Application Serverならいち早くJava EE 6の最新機能を活用できる

第3回(最終回)

簡単に開発するための拡張

 Java EE 6で、より簡単な開発を実現する機能として、Servletもアノテーションベースになったことが挙げられる。Java EE 5までは、web.xmlファイルなどに様々な設定を別途記述しておく必要があった。Java EE 6では、これが必須ではなくなったのだ。これにより、Javaのソースコードの中に設定情報を記述できるようになり、構成の一元管理が可能になった。

 また、従来はJavaの初期化コードもソースの中に記述していた。これもDependency Injection(依存性注入)機能のサポートにより、必要なくなった。つまり、初期化はプログラムではなく、実行環境であるコンテナ側に任せることができるようになったのだ。これらは、従来SpringやSeasar2などのオープンソースのフレームワークを利用していれば行えたことでもある。

 ところが、オープンソースのフレームワークの利用では、企業のアプリケーション構築環境としてはサポートなどの面で不安もあり、正式に採用できないというケースもあった。Dependency InjectionがJava EEの標準仕様となったことで、今後はJava EE 6をサポートする商用のアプリケーションサーバーでオープンソースフレームワークの先進的な機能と同様なものを利用でき、サポートの面での不安もなくなる。これはオープンソースフレームワークの良さを、標準仕様に取り込んだと言える(図2)。

図2:Dependency Injection

 この他にもServletについては、今回2.5から3へとメジャーバージョンアップしており、様々な新機能が盛り込まれている。その中でも大きな変化となるのが、非同期処理のサポートだろう(図3)。これにより長時間のデータベースアクセスが発生するような処理やCommetのようなリアルタイムに結果を取得するようなアプリケーションをJava EEの標準の仕組みで構築できるようになったのだ。

図3:Servletの非同期処理のサポート

 この他にもJAX-RS(Java API for RESTful Web services)のサポートにより、REST(Representational State Transfer)形式のアプリケーションが簡単に構築できるようになった。これにより、システム連携を行う際に、SOAPを使用したWebサービスに加えて、REST形式での連携も容易に選択できるようになる。

 「SOAPによるWebサービスは機能面は豊富だがアプリケーションの実装やインターオペラビリティという点では敷居の高い面もあった。REST形式によるWebサービスは、機能は限定されているものの、きわめて簡単に実装・接続ができます。いままでWebサービス化が困難だった領域でもSOAが実現できるのです」と田中氏は言う。(次ページへ続く

 

WebSphere Application Server 関連情報

次のページ
IBM WAS V8でJava EE 6をサポート

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
WebSphere Application Server連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2677 2010/12/07 14:25

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング