SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Press

登場から8年目となるOracle Exadataの強さの秘密とは?

 ハードウェアとソフトウェアを選択して都度インテグレーションをするのではなく、データベースの世界ではアプライアンス型のハードウェアとソフトウェアが一体化したプラットフォームの導入が増えている。その先鞭を付けたのは、間違いなくOracle Exadataだろう。ハードウェアとソフトウェアを一緒に開発し、データベースに最適化するように作り上げたエンジニアード・システムであることが、たんにインテグレーションしたアプライアンスとは違う特長だ。そんなOracle Exadataも登場から6世代目となっている。Oracle Exadataがどのように進化してきたのか、米国Oracleで27年あまりの経験を持つシステムテクノロジー担当シニア・バイスプレジデントであるホアン・ロアイザ氏に話を訊いた。

データベースソフトウェアのチームがプラットフォームをデザインしている

米Oracle システムテクノロジー担当シニア・バイスプレジデント ホアン・ロアイザ氏
米オラクル システムテクノロジー担当シニア・バイスプレジデント ホアン・ロアイザ氏

――改めてOracle Exadataがどんなシステムなのかを教えてください。

ロアイザ:Oracle Exadataは、Oracleのエンジニアチームが開発している、エンジニアド・システムの最先端を行くものです。このプラットフォームのデザインは、データベースソフトウェアの開発チームが行っています。コンセプトはシンプルでシンプルで、ハードウェアはデータベースに最適化されており高速で拡張性に優れたものです。ソフトウェアは、OLTPとアナリティクスを統合できるようになっています。さらにフルスタックのインテグレーションになっており、ディスクからデータベースまであらゆる部分で自動化の技術が取り込まれています。

 このOracle Exadataは、オンプレミスと同じものをパブリッククラウドでも利用できるようになっています。オンプレミスとパブリックの間の親和性もかなり高いものとなっています。

――Oracle Exadataは、どのようなところで使われていますか?

ロアイザ:Oracle Exadataは2008年から提供しており、すでに8年を迎えています。世界中のミッションクリティカルなシステムで利用されており、すでに数千社の顧客がいます。あらゆるワークロードがOracle Exadataの上で走っており、大規模なデータウェアハウスを運用している事例も数多くあります。その他にもオンライントレードのシステムやSAP、PeopleSoftなどのOracle ERPのプラットフォームとしても活用されています。

 その他の用途としては、数100のデータベースの統合などでも利用されています。またSaaSのクラウド・プラットフォームにもなっています。OracleでもFusion ApplicationsのSaaSでOracle Exadataが数100台の規模で使われています。Salesforce.comもOracle Exadataを使っています。Oracleの競合も使っているのは、Oracle Exadataの優位性を示す証しになっているでしょう。

 利用している企業の業種も幅広く、通信、金融、小売りなど企業上位5社のうち4社でOracle Exadataが利用されています。日本でもNTTドコモで採用されています。

――Oracle Exadataのハードウェアの構成はどのようなものですか?

ロアイザ:ハードウェアのテクノロジーとしては、まずはストレージのところが独自のアーキテクチャとなっています。これにスケールアウトできるサーバー、ネットワークがあり、それぞれデータベースにとってベストなものを組み合わせています。ネットワークは、InfiniBandを使っているのが1つの特長です。これはサーバー間はもちろんストレージとの接続にも使われています。また、PCIe接続のフラッシュドライブも採用しておりNVMeのプロトコルの採用していることも、高速化に大きく寄与しています。

 たんに大きなサーバーと大容量なストレージを組み合わせたものとは異なり、より高速、高信頼性でさらにコストも安い。最新のアーキテクチャを組み合わせたものになっています。

次のページ
X6ではインメモリデータベースの拡張が特長に

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/8388 2016/08/30 06:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング