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パブリッククラウドをオンプレ環境で―Azure Stack

 90年代、CPUが1個しかなかったのが2つ、3つとなり、CPU内のコア数も増え、スレッドという概念が出てきた。当時オペレーティング・システムを販売している会社にいた増月氏は、OSやアプリケーションがその進化に対応する書き換えを迫られる状況を目の当たりにした。

 ベンダーの反応は「とんでもない、今まで投資したものを捨てるなんて考えられない」。しかし実際には対応せざるを得なかった。

 「そうした大きな流れが今、まさにクラウドの世界で起きていると感じ取って頂ければと思います」(増月氏)。

 そこで重要なハイブリッドクラウドというところで、プラットフォームではどのようなアプローチがあるのか。その中の解の一つが、Azure Stackというわけだ。

 では、全く新しいビジネスモデルを生み出しているクラウド ネイティブとは、どういうものか。たとえば動画配信サービスのNetflixは、小さな単位のサービスを数多く立ち上げるマイクロサービスで構築されている。そのサービス数は500以上だ。Uberも百数十といわれている。

 「何が良いかというと、スピード感が全然違います。新しいサービスを提供しようとしたとき、小さなチームによるプロジェクトで、どんどん立ち上げることができる。セキュリティという観点では、一つのサービスに何らかの障害が起きても、影響が出るというのは局所的に済むというメリットがあります」(増月氏)。

 次のステップとして、そうしたアプリケーション構築手法が、ハイブリッドの環境で動くというところが非常に重要になってくる。つまりオンプレで作ったサービスがパブリッククラウドでそのまま稼働し、その逆も可能な環境が現実的になろうとしている。

 本セッションのメインテーマであるAzure Stackは、Microsoftの環境でハイブリッドクラウドを実現するアプローチとして、Dell EMC World 2017で発表された。

 Azure Stackについて増月氏は「すごく乱暴な言い方をすると、パブリッククラウドで動いているAzureを、ファイアウォールの中のオンプレの環境の中に同じ環境を作るソリューションです」と説明する。

 細かい話をすれば、パブリッククラウドのAzureの方が進化が早いので、サービスの中身など、同期の問題というのが発生する。ただ基本的に、Azureと全く同じものがオンプレの環境で使えると考えていい。

 「重要なのは、Azure StackはMicrosoftがデザインし、アーキテクトを作っているのですが、彼らは、Windows Serverのようにソフトウェアだけで販売する、というビジネスではなく、インテグレーテッドパートナーとビジネスをやる、という発表をしていることです。そのパートナーの一社としてDell EMCが入っているのです」(増月氏)。

 パートナーは最初にDell EMC、HPE、レノボの3社が発表され、実際の開発が進んでいる。その後シスコが参入と発表し、現在5社となっている。

 またAzure Stackはインテグレーテッドシステムということで、Dell EMCなどの工場で組み上がったアプライアンスとして提供するという形態となる。

 パブリッククラウドのAzureにはコンポーネントのデプロイ、管理、監視を一括で行うAzure Resource Managerというツールがあり、それをAzure Stack上でも使用できる。そこで実際、開発されたアプリケーション、テンプレートなどをすべて共通化することができる。管理者の立場でいうと、全く同じ様な操作環境で管理することが可能だ。つまり、非常にシームレスな連携が取れるということだ。

 またAzureのサービスは、単純なIaaSだけでなく、PaaSやMarketplaceなど様々な形でソリューションベンダーが提供するサービスが乗っている。それがAzure Stack上でも乗ってくるというのが、もう一つの大きなメリットになる。

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Azure Stackの3つのキーワード

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この記事の著者

久原 秀夫(クハラ ヒデオ)

フリーランス/ITライター

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