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執筆記事
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2013/12/13
なぜd.schoolの教科書は「ジレンマ」ではなく「解」なのか-破壊的イノベーションの捉え方
今回紹介するのは『イノベーションのジレンマ』に続く関連書として出版された『イノベーションへの解(原題:innovator’s solution)』だ。本書は理論の扱い方をテーマとしており、9つの意思決定状況においてそれぞれ有益な理論や考え方が紹介されている。本記事では、理論をいかに扱うかという前提の話や、9つの理論的枠組の中から「顧客の用事」や、「ローエンド型破壊」「新市場型破壊」といった破壊的イノベーションについて触れる。
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2013/11/29
ドラッカーが語る、現代でも有効な「イノベーションの原則」と「組織での体系的な取組み」
本書『イノベーションと企業家精神』(原題:Innovation and Entrepreneurship)は、マネジメントの父と呼ばれているドラッカーが1985年に発表した著作だ。30年近くも前の本でありながら、いかに組織でイノベーションを実現すべきかについて、様々な観点からアイデアを提供してくれる。詳細をみていこう。
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2013/11/25
プロトタイプとテストの本当の目的-選択したアイデアは「人間中心の原則」を満たしているのか?
前回までの連載では、アイデア創造に焦点を当てた。今回は、これまでのプロセスによって生み出されたアイデアを形にし、新しい学びを手にできるプロトタイピングとテストについて取り扱いたい。具体的には、プロトタイプの概要や、プロトタイプの変数設定方法、プロトタイプをユーザーと一緒に試す方法について順に紹介していく。
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2013/11/18
アイデア選択は「イノベーションの可能性」の選択-プロトタイプ作成前にやるべきこと
前回の記事では、どうやってアイデアを生み出し、多くの選択肢を創造するかについて紹介した。今回は「アイデア選択」について紹介したい。ポイントは、多様な視点が含まれたアイデアを選ぶことで、イノベーションの可能性を保つことである。具体的に有用性・実現性・革新性といった異なる視点を取り上げたい。
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2013/11/11
「異質なものの組み合わせ」がアイデア-では、組織での「アイデア創造」に何が必要か?
前回までの連載では、現場で得られた「知見」を「ユーザー課題の特定」へ結びつける方法について紹介した。今回の連載では、特定した課題から解決策につながる「アイデアを生みだす方法」について取り上げる。具体的には、アイデア創造における心的態度、アイデアの定義、ブレインストーミングのルールと実践の手順だ。
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2013/11/05
アイデア創造で重要な「ユーザー課題の明確化」-“3つの武器”となるツールとは何か?
前回の連載では、デザイン思考の第二段階である「問題定義」の概要や、キーワードについて解説を行った。今回の連載では、具体的にどうやって問題を設定するのか、3つのツールを紹介しながらその手順について見ていきたい。ツールである「共感マップ」、「キャラクター作成」、「着眼点の穴埋め」のうち、後者2つは個人で練習ができるワークシートも用意している。ぜひ利用して欲しい。
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2013/11/01
企業組織はイノベーション向きではない-新規事業にあう「計画」と「組織設計」とは?
本書『イノベーションを実行する(原題The Other Side of Innovation)』は世界的なベストセラーとなった『リバース・イノベーション(原題Reverse Innovation)』の著者による、イノベーションに関する「組織実行」の本である。あえて言えば、本書に理論的な点での面白さはあまりない。その代わり「イノベーション実践時に現場で発生する課題」「その対処法」があますことなく書き込まれている。今回は、本書で紹介されている「イノベーションにおける計画と組織設計」について、詳しく見...