AIOpsでデータセンター運用を自動化し、企業のDXにつなげる
コロナ禍で企業のDXが加速している。改めて業務プロセスのペーパーレス化に取り組む動きなどもあり、日本システムウエア株式会社(以下、NSW)ではAI OCRやRPAを使い業務プロセスのデジタル化、運用自動化のサポートも実施している。さらには、様々な問い合わせ業務を効率化する、AIチャットボットなどもいち早く提供してきた。
「個別の解決策を提供するだけでなく、一連の業務プロセスの中で課題解決型のソリューションが求められています」というのは、NSW サービスソリューション事業本部 クラウドサービス事業部 クラウドファウンデーション部長の小林宏充氏だ。優れた技術要素を提供するだけでなく、課題を解決するソリューションの形にまで踏み込まないと、顧客からはなかなか支持されないのだ。
そんなNSWの中核ビジネスの1つが、クラウドサービスの提供やデータセンター運用をサポートするデータセンター事業だ。渋谷、山梨、高松の国内3ヶ所のデータセンターから、運用オートメーションサービス「Managent-Automation」を提供しており、幅広い運用サービスを展開している。その強みの1つが、データセンターに常駐する運用スタッフによる24時間365日のきめ細かいサポート体制だ。
データセンター事業では、顧客企業のITシステム資産をデータセンターで預かるだけでなく、効率化を図るための300を超える運用メニューを用意している。さらにデータセンター運用のアウトソーシングのみならず、IT部門のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)も実施する。たとえばヘルプデスク業務の代行やPCのキッティングなど幅広いサービスを、ワンストップで提供できる。こういったことも同社の強みの1つだ。
その上で「NSWでは今、全社でIoTやAIに力を入れています。データセンター事業でも、AIを取り入れ、さらなる安定性の向上と効率化を図るために、かなり早い時期から取り組んできました」と小林氏。データセンター運用におけるAI活用については「AIOps(Artificial Intelligence for IT Operations)」というコンセプトを掲げている。これは「AI、機械学習、デジタルテクノロジー、自動化ツールなどを用い、人手を最小限にして運用を効率化するものです」と説明する。
データセンター運用でのAIの活用は、まず自社の業務の中で実践し、そこで経験を積み、効果を確認できたものだけをパッケージ化して新たな運用メニューに加える。たとえば、コロナ禍ではデータセンターに顧客のエンジニアが来館し作業することが難しくなっている。その際に利用できるのが、「スマートグラスサービス」だ。顧客のシステム管理者はテレワークで、現場運用エンジニアのスマートグラス越しに、現場状況をリアルタイムに確認できる。そして、リモートで現場運用エンジニアに指示を出し、必要な確認作業、コマンド作業、結線作業などを実施する。作業結果も、遠隔地からリアルタイムに確認できるのだ。
「NSWは"DX FIRST"をスローガンに掲げており、顧客企業のDXを強力にサポートしています。AIOpsにより、ユーザー(作業担当者)の日常業務を自動化し効率化できます。データセンター運用で培った自動化ノウハウにより、顧客企業の業務効率化に貢献し働き方を変革する。それが顧客のDXのサポートにつながると考えています」(小林氏)
運用課題をお持ちの方におすすめ!
豊富なAIOps運用メニュー(リモート運用監視、AIヘルプデスク、AI チャットボット、AI OCR、運用自動化サービスなど)をご用意しております。本記事でご興味持たれた方は、ぜひサービスカタログをダウンロードください! 詳細はこちら