IPv4アドレスとは?
ここで、おさらいの意味も込めて簡単にIPv4アドレスについて説明しておこう。IPv4アドレスとは、身近な物に例えると「電話番号」をイメージしてもらうと分かり易いだろう。一般家庭の電話には、1つ1つ電話番号が割り当てられており、誰かに電話を掛けたいと思った時には、相手の電話番号を知っている必要がある。
インターネットの通信の仕組みも、実はこの電話番号のように、全ての物にユニークな番号が割り当てられており、どこかのサーバーやPCと通信をしたいと思ったら、この番号を知っている必要がある(図1)。このインターネットで通信を成立させるために必要な番号が「IPv4アドレス」と呼ばれている番号だ。
電話番号にも会社の中だけで使用する内線番号と、会社の外の人と電話で話せる外線番号があるように、IPv4アドレスにも2種類のアドレスが存在する(図2)。電話の内線番号のように、組織内で自由に割り当てて使用できるのがプライベートアドレス。電話の外線番号のように、ISP等から正式に割り当てられ、インターネット上の機器と通信できるのがグローバルアドレスだ。
電話番号が電話会社によって管理されているように、IPv4アドレスもIANA(Internet Assigned Numbers Authority)によってグローバルに一括管理されている。
今、世間を賑わしているIPv4アドレス枯渇とは、この「グローバルIPv4アドレス」がIANAによって枯渇したという状態を指すものである。(次ページへ続く)