SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Press(AD)

企業がゲーミングPCをたくさん買う不思議――ディープラーニング活用の鍵はGPU活用にあり

 AlienwareというPCをご存じだろうか。これはデルが提供しているゲーミングPC、つまりはコンピュータゲームを快適にプレイすることに特化したマシンだ。このゲーミングPCがなぜか今、企業に売れている。その企業はゲーム開発会社ではない。もちろん、社員の福利厚生のためでもない。彼らがこのPCを購入する目的は、最近注目されている「機械学習」その中でも「ディープラーニング」を行うためだ。

GPU活用で実現するハイパフォーマンス・コンピューティングとは

 ゲーミングPCを使って企業がディープラーニングに取り組み始めている。

 「金融機関が、何台ものAlienwareを購入しています。彼らは市場予測をするために、このPCを用いディープラーニングの検証を行っているのだと思われます」

 こう語るのは、デル エンタープライズ・ソリューション統括本部 エンタープライズソリューション&アライアンス TCソリューション開発マネージャの田上英昭氏だ。

 なぜゲーミングPCでディープラーニングなのか。理由は簡単で、ゲーミングPCには高性能なGPU(Graphics Processing Unit)が搭載されているからだ。AlienwareシリーズのPCには「GeForce GTX」というGPUボードが搭載されている。このボード、本来はゲームの3D映像などを高性能に描画することに使われる。GPUにはたくさんのコアが搭載されており、これを使えば超並列計算ができるのだ。つまり、ディープラーニングで必要とされる超並列計算にこのGPUを使うとかなり高速に計算が行える。

GPUとは…
Graphics Processing Unit の略称。
CPUに比べコアを多く搭載し、大量の計算を複数のコアで同時かつ並列に処理が可能

 「NVIDIAのGPUには、3,000から4,000個ものコアがあります。この大量にあるコアを使い、超並列計算を実行するのです。これで、ディープラーニングのベースとなるニューラルネットワークの計算がかなり高速に実行できます」(田上氏)

デル エンタープライズ・ソリューション統括本部 エンタープライズ・ソリューション&アライアンス TCソリューション開発マネージャの田上英昭氏
デル
エンタープライズ・ソリューション統括本部
エンタープライズ・ソリューション&アライアンス TCソリューション開発マネージャ
田上 英昭氏

 ゲーミングPCで安価にディープラーニングの検証が始められる。これは企業にとって朗報だ。とはいえ、ゲーミングPCでできるディープラーニングには限界もある。本格的にディープラーニングを行いたければ、大量データが必要だ。より多くのデータを学習することで、予測精度などが向上するからだ。ところがゲーミングPCは、所詮パーソナルなコンピュータだ。並列計算がいくら速くても、IoTから生まれるビッグデータを扱うようにはできていないのだ。

 またゲーミングPCは、当然ながらコンシューマ向け製品だ。つまり、エンタープライズ用途に耐えうる高度な機能などはない。また高いレベルの保守サービスも用意されていない。実験的、あるいは学生の研究目的などで行うのならいいが、これらの面からも企業が本格的にディープラーニングを行う基盤として利用するには、ゲーミングPCが適しているとは言えない。

 企業が本格的にディープラーニングを活用したい。そのためには、エンタープライズ向けのPCサーバが必要であり、それでGPUを最大限に活用できなければならない。そんな要件を満たすPCサーバ「PowerEdge C4130」がすでにデルには用意されている。

次のページ
ディープラーニングに最適なGPUを搭載した高密度型サーバ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/7944 2016/04/20 06:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング