コンサルティングサービスをより強化する

もう1つ示した方向性が、データを集めてレポートするといったデータを効率良く管理するところから、データからいかにしてインサイトを得られるようにすることだ。データを扱うための手段ではなく、データを深く理解し顧客のビジネス目的の近いところで価値を提供できるようにする。そのための製品やコンサルティングサービスを提供することで、インサイトテクノロジーとしての価値を出すようにすることを3つ目の方向性とした。
この2年半でこれら3つの方針に沿って製品のアーキテクチャを変更し、コード化して製品を変えてきた。その上で顧客との関わり方も変え、ビジネスモデルも徐々に変革している。その結果、顧客とはデータの扱い方についてだけでなく、インサイト(知見)の活用について会話する機会が増えている。これらの変革の取り組みを続けたことで「インサイトテクノロジーが日本のIT業界で大きな役割を果たし続けるための土台ができました。あとはこれらの方針を実行するだけです」とマイナー氏。その実行部分のリードを、今後は新CEOの森田氏に託すことになる。