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エンタープライズITにおける2つの変化要因

  1. 汎用化:専門家が扱う専門的なものから簡単で幅広い使い方ができるものへ変化していく
  2. コンシューマーテクノロジーの転用:個人が利用できるテクノロジーをエンタープライズに応用する

押久保:めまぐるしく変化を遂げる技術に対して、国家やビジネスを超えるスピードで個人が変化しているというレポートも出ていますね(※1)。先に変わるのは技術、個人、その後に企業や政府・公共ということですね。

(※1)『グローバル・ヒューマン・キャピタル・トレンド2019』(デロイト トーマツ グループ)

福田氏:エンタープライズのITで、例えばオンプレミスの場合、社内にITエキスパートが必要で、かつ社外にもSIerやソフトウェアベンダーのコンサルタントがいないと導入しづらいことが多かった。コストもかかり、検討期間も長くかかるので導入できる企業は限られていました。これでは社会変化の速度に対応しきれません。それがSaaSの登場で、ITエキスパートだけでなく事業部の担当者が必要に応じて検討、導入、利用できるようになりました。

押久保:裾野が広がり、検討方法も変わり、ユーザー中心にどんどん向かっているということですね。私もまだまだエンタープライズのITは勉強中ですが、マーケティングの世界とエンタープライズITの構図は似ていると感じています。かつて日本企業の多くがマーケティングを広告代理店に任せていました。そこから現在、自社で行う形へと変化してきたのですが、エンタープライズITもSIerやベンダーに依存する傾向があったように思えます。

 福田さんは、日本オラクルから米セールスフォース・ドットコムといったエンタープライズのITから、マルケトの代表になられ、マーケティングの世界のご経験もある。このあたりはどのようにお考えでしょうか?

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エンタープライズITとマーケティングの相似点

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長1978年生まれ。立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア...

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中村 祐介(ナカムラ ユウスケ)

株式会社エヌプラス代表取締役デジタル領域のビジネス開発とコミュニケーションプランニング、コンサルテーション、メディア開発が専門。クライアントはグローバル企業から自治体まで多岐にわたる。IoTも含むデジタルトランスフォーメーション(DX)分野、スマートシティ関連に詳しい。企業の人事研修などの開発・実施...

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