「組織的なイノベーション、道具としてのデザイン思考」連載一覧
-
2013/11/25
プロトタイプとテストの本当の目的-選択したアイデアは「人間中心の原則」を満たしているのか?
前回までの連載では、アイデア創造に焦点を当てた。今回は、これまでのプロセスによって生み出されたアイデアを形にし、新しい学びを手にできるプロトタイピングとテストについて取り扱いたい。具体的には、プロトタイプの概要や、プロトタイプの変数設定方法、プロトタイプをユーザーと一緒に試す方法について順に紹介していく。
-
2013/11/18
アイデア選択は「イノベーションの可能性」の選択-プロトタイプ作成前にやるべきこと
前回の記事では、どうやってアイデアを生み出し、多くの選択肢を創造するかについて紹介した。今回は「アイデア選択」について紹介したい。ポイントは、多様な視点が含まれたアイデアを選ぶことで、イノベーションの可能性を保つことである。具体的に有用性・実現性・革新性といった異なる視点を取り上げたい。
-
2013/11/11
「異質なものの組み合わせ」がアイデア-では、組織での「アイデア創造」に何が必要か?
前回までの連載では、現場で得られた「知見」を「ユーザー課題の特定」へ結びつける方法について紹介した。今回の連載では、特定した課題から解決策につながる「アイデアを生みだす方法」について取り上げる。具体的には、アイデア創造における心的態度、アイデアの定義、ブレインストーミングのルールと実践の手順だ。
-
2013/11/05
アイデア創造で重要な「ユーザー課題の明確化」-“3つの武器”となるツールとは何か?
前回の連載では、デザイン思考の第二段階である「問題定義」の概要や、キーワードについて解説を行った。今回の連載では、具体的にどうやって問題を設定するのか、3つのツールを紹介しながらその手順について見ていきたい。ツールである「共感マップ」、「キャラクター作成」、「着眼点の穴埋め」のうち、後者2つは個人で練習ができるワークシートも用意している。ぜひ利用して欲しい。
-
2013/10/21
「問題定義」はイノベーションへ通ず-その入口は“狭すぎ、広すぎず”
前回までの連載では、デザイン思考の第一段階である「知覚」について紹介し、現場調査でどのようにユーザーと関わり、彼らの行動や発言から情報を獲得していく方法について紹介してきた。今回の記事から数回は、第二段階の「問題定義」を取り扱う。まずは全体像を理解するために、問題定義そのものや「着眼点(point of view)」など、キーワードに関する解説を行いたい。
-
2013/10/15
デザイン思考における「インタビュー」を成功させる方法
前回の記事では、インサイトの獲得に欠かせない現場調査である「観察」について紹介した。今回は、観察と同様に重要な現場調査「インタビュー」について取り扱う。インタビューの正否を決める「共感」、質問の準備方法や実際の手順、インタビュー時に気をつけることなどを紹介する。
-
2013/09/30
インサイトを知るための「現場調査」で重要なこと
前回の記事では、ユーザーのニーズに焦点を当て、言語化が難しいインサイトやエクストリーム・ユーザーについて言及した。今回は、現場での調査方法である「観察」、「インタビュー」、「没入」の3つを紹介し、特に「観察」の方法や注意点について取り上げる。なお、現場で記録を取る際の練習ができるワークシートも添付している。
-
2013/09/24
ユーザー自身も言語化できない「インサイト」を発見するヒント
これまでの連載では、デザイン思考の全体像と、デザイン思考を活用する前に必要な事前準備について説明した。課題設定と課題解決に必要な知識の整理だ。今回は、知識の1つとして欠かせない「ユーザーのニーズ」に焦点を当てる。具体的には「ユーザーが言語化できないニーズ:インサイト」をトピックとして扱い、インサイト発見に有益なエクストリーム・ユーザーについて紹介したい。
-
2013/09/17
世界を「知覚」し“行動につながる”課題を発見する:デザイン思考の第一段階
前回の記事では、デザイン思考の全体的なプロセスについて紹介した。今回は、プロセスの第一段階である「知覚」に焦点をあて、まず何を把握すべきかについて、3つの要素(1:メンバーの特性、2:ユーザーの課題、3:課題解決に関わる知識)について、それぞれ紹介したい。
-
2013/09/09
デザイン思考は多様性を持つチームの「共通言語」
前回の記事では、デザインは問題解決であると定義した。今回は、デザイン思考が問題解決のために異分野の知性を統合するプロセスであることを紹介したい。そのために、分析的思考と直観的思考の比較、デザイン思考のプロセス例としてIDEOやスタンフォード大学d.schoolで活用されている構造を紹介する。
-
2013/09/02
今後マネジメントに匹敵する教養となる「経営原則としてのデザイン」
これまでの連載では、組織的なイノベーションを主なテーマとして扱ってきた。今回からは、道具としてのデザイン思考に焦点を当てる。まずは組織経営において重要とされる「デザイン」そのものの位置づけも明らかにしながら、デザインの特徴をみていきたい。
-
2013/08/07
イノベーションを妨げる「3つの壁」、打ち壊すための「デザイン思考」
今回は、イノベーション実践の際に乗り越えるべき3つの壁、「認識」「不確実性」「文化」を紹介する。前回の記事で紹介した、知識結合をスムーズに行うには、今回紹介する壁をすべて打ち壊し、学習プロセスを組織に内在化させる必要がある。壁を壊すための手がかりとなる、「多様性」「小規模実験」「チームビルディング」についてもそれぞれ解説を加える。今までの連載はこちら。
-
2013/07/12
イノベーションを加速させる「知識の新結合」
前回の記事では、不確実性を低減させる「学習」について紹介した。今回は、学習と関係の深い「知識」について、イノベーション実践の観点から見ていく。組織的に知識の蓄積を実践していくことで、イノベーションの前提である「新結合」のための環境が作られることを紹介する。今までの連載は、こちら。
-
2013/07/02
不確実性を越えユーザーに価値を届ける「学習マトリックス」と「2つの効果的質問」
前回の記事では、「社会の変化」について扱った。変化の度合いが激しくなると、不確実性も増大する。今回は、「不確実性」をテーマに扱う。不確実性の存在を前提に、修正・破棄が前提の仮説構築を行い、テストを行うなかで、知識や情報を獲得することが重要である。低コストかつ対象領域を限定した、人間中心の発想で学習し続けることが、イノベーションを生み出す鍵となる。
-
2013/06/14
「3つの社会変化」を自社組織の機会にする方法
前回はデザイン思考の3つのレンズを紹介し、イノベーション実現に欠かせない有用性について紹介した。イノベーションが求められる背景には社会の変化が関わっている。そこで、今回は代表的な社会変化を紹介しながら、自らの組織において重要な社会変化について、考えるきっかけを提供したい。具体的に取り組めるように、次の行動を明らかにするワークシートも用意した。ぜひ活用して欲しい。今までの連載はこちら。